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RIKA YAHARA SALOMON AMBASSADOR

2019年4月から5月に掛けて開催された世界4大砂漠レースのひとつ「ナミブ砂漠マラソン」を完走した
ヤハラリカさんの次なるチャレンジは「アタカマ砂漠マラソン250km」!ヤハラサハラ3の全容を
本人にレポートしてもらいました。最も過酷で最も美しいといわれるアタカマチャレンジの結末は?

ヤハラリカ Official Website

レース前

私にとって3度目の砂漠レース参加。今回は南米・チリにあるアタカマ砂漠250kmの大会に挑戦してきました。過去の大会で、アタカマに出場したことがある参加者の人たちが「最も過酷で最も美しい」という声が多かった憧れのアタカマ砂漠。標高が3200mの高さからスタートし、寒暖差は-1度から最高42度。ヤハラサハラ3スタートです!


朝。集合のホテルで説明会が開かれます。基本的なルールや注意事項、予想される気象情報など。世界一乾燥している砂漠と言われるアタカマ砂漠はリップクリームや日焼け止めの使用はもちろん、水分の取り方も注意が必要だそうです。

説明会の後は一人一人荷物の装備チェックを受けます。今回の荷物はこちら。

この大会は、レース期間中は水(お湯)以外に必要な物すべてを自らで背負いながら走らなければなりません。1日2000kcal以上の食料、寝袋、着替えや応急処置グッズなど。今回は10kg以内に収めることができました。


標高2500mのサンペドロデアタカマの街を出発。皆でバスに乗り込んでスタート地点に向かいます。ここから電波や電気・ガス・水道など、日常のライフラインとおさらば。この非日常がワクワクします。

スタート地点はテントが設置してあって、もうすでに素晴らしい景色でした。太陽が落ちると一気に身の回りのことをするのが困難になるので早めに夕飯。カロリーが高いカップ焼きそばを食べました。少し時間が経つとあれっ何かおかしい……座っているだけで血の気が引くような感じ。グラグラと頭が揺れていて気持ち悪い……心配していた高山病にかかったみたいです。日本から持ってきていた高山病の薬を飲んで、横になることにしました。でも寝ていても気持ち悪い……初めての症状に戸惑いながら、「本当に高い所にいるんだなぁ……」なんて思っていたらいつの間にか眠ってしまい、起きた時にはもう皆も就寝していました。「あっ星空!今日が一番高い場所だから絶対見たい!」と思って眠い目をこすってテントの外に出ると昼間の暑さからは考えられないほど冷たい空気で冷やっとしました。でも上を見上げると隙間なく星で埋め尽くされた夜空が。
「起きてよかった〜」と思いながら写真を撮って、明日からのレースに向けてすぐまた就寝しました。

1st stage 36.5km

1st stageは36.5km。まだ具合が悪くてあんまりテンションを上げられない身体とウキウキしてる心のバランスがガタガタでした。いよいよスタート!一斉に皆が驚愕なほど美しい砂漠の中に走って行きました。

私はまだ気持ち悪くて、ちょっと危険を感じていたのでゆっくりスタート。マイペースを守りながら進みました。

すぐに皆が見えなくなって、自分の体調と対話しながら進んでいたら、とっても美しいキャニオンが待っていました。少しピンク色を帯びた岩と岩の間を、人1人がやっと通れるくらいの幅で進んでいきます。
途中、高さ1mくらいの空洞を這ってくぐったりして、とっても楽しい!こんなところを走れるなんて!まさに冒険映画の中にいるような気持ちでした。

しばらく進むとなんと丘の上にラマが!!この大自然を走る大会は野生動物に遭遇するのが楽しみの一つなのですが、1日目からいきなり会えるなんて初めてです。そーっと近づき、荷物をいったん放り出して、ラマに近づきに行きました。じーっと止まってこちらを見ています。丘を登って行くとその奥にもっとたくさんのラマが!!崖の上から6匹のラマがこちらを見下ろしていました。ひゃー!かわいい!!しばらくあっちのアングル、こっちのアングル、で写真を撮り続けていました。

ラマでたっぷりと時間を使った後はまだ壮大な砂漠の景色が目の前に広がって、また砂漠に帰って来られたんだなーという喜びでした。なかなか気温が暑くなってきて、水分を意識してとりました。”砂漠あるある”なんだけれども、特に世界一乾燥している砂漠のアタカマ砂漠は、湿度がなさすぎて汗をかいても表面にでてこない(汗が流れ落ちない)ので水分補給のタイミングを自分で意識していないといきなり脱水に陥ります。暑さもモワッとした日本の夏とは違ってジリジリとバーナーで焼かれているような熱さです。後で知ったのだけれども、レース期間中の気温差は最低-1度、最高42度でした。


壮大な景色に感動してしばらく登りが続き、はっとひらけた所で急に自分が丘の上にいることがわかりました。コースフラッグは下に下って行くようにささっています。転ばないように注意して下ると今度はラマの群れが!!20いや30はいる。皆止まっています。 またそーっと近づいてラマとセルフィー。体調の悪さもいったん吹き飛びました。

1st stageのゴールは丘の下に設けられていて、私たちが現れるとスタッフ、参加者の皆がゲートに続々と集まってきてくれました。太鼓と皆の歓声に迎えられて無事にFINISH。制限時間までは1時間くらいあったから私たちとしては、たくさん写真が撮れて、コースを堪能できて充実した1st stageだった!という気分だったのですが、先にゴールした皆は、昨夜の具合悪そうな私を見ているのでとっても心配してくれていたみたい。優しい皆に囲まれて幸せでした。

Profle

名前 ヤハラ リカ
生年月日 1984年8月10日
出身 アブダビ/佐賀/東京
身長 170cm
資格 スキューバダイビング(レスキューダイバーライセンス取得)
日本ランニング協会認定講師
日本ランニング協会認定かけっこアドバイザー
普通自動車運転免許
学歴 大妻女子大学人間関係学部人間関係学科社会心理学専攻
就任 日本ハンドボール協会広報委員会委員
日本ハンドボール協会公認 ビーチハンドボール・アンバサダー

2009年5月『FYTTE』(学研)創刊20周年記念 第1回専属モデルオーディション(応募総数2862通、最終選考19名)にてFYTTE未来賞を受賞、同誌初の専属モデルとしてデビュー。

モデル・ファッションモデルにとどまらず、リポーター・MC・TV/舞台演者・ラジオパーソナリティ・コラムニストなど、幅広い分野で評価を受ける。

特に、ハンドボール(都代表・関東代表を経験)・ビーチハンドボール(日本代表候補)・スキューバダイビング(レスキュー・ダイバー取得)などのスポーツ経験とマイナースポーツへの造詣の深さを活かし、モデル・パフォーマー・リポーター・MCとして高い支持を得る。

ファンランナー(楽しんで走る)として、砂漠マラソン3連続完走(サハラマラソン・ナミブレース・アタカマクロッシング)、南極マラソン出走権を獲得。2020年11月の出走を目指し活動中。

講演活動やランニング講師、スポーツイベントのMCなど、スポーツを楽しむことを伝える啓蒙活動にも力を注いでいる。

2019年サロモンブランドアンバサダーに就任。

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